衣替えの時の洗濯はいつしたほうがいいの?ダニの駆除や臭いの解消法は?
季節の変わり目になってくると「そろそろ衣替えをしないと」なんて言葉が耳に入ってきます。
最近では衣類を収納するスペースが増え、ファッションが多様化したことで衣替えをしない人も多いんだとか。
衣替えと聞くと、なんとなく面倒なイメージを抱きがちですが、衣替えの本来の意味は「着ない衣料をボックスにしまう」ことではなくて、「次のシーズンでもまた着たい服をお手入れして保管する」ものだって、知っていましたか?
間違ったやり方で衣替えをしてしまうと、臭いの原因になってしまったり、変色してしまうことも。
せっかく気に入って購入した衣類ですから、きちんとしたお手入れ方法を知って、正しい衣替えを行いたいですね。
そこで、衣替えの時の洗濯はいつしたほういいのか、もしもダニが発生した時の駆除や臭いの解消法について紹介します♪
衣替えの時には洗濯をする?しない?
衣替えをするとき、洗濯をしていますか?
していると答えた方は、どのタイミングで洗濯していますか?
色んな調査報告を見ていると
ボックスに収納していた衣類を、季節が巡ってクローゼットに入れなおす際に洗濯をすると答えた方は約半数でした。
理由は、「ボックスにずっと入れてあったから、なんとなく‥」というものがほとんど。
でも実はこれ、洗濯のタイミングを間違えているんです。
衣替えをするときは、ボックスにしまう「前」に洗濯をするのが正解です。
一度洗ってある服なのに、また洗濯するの?と思う方も多いはず。
でも見た目は全然汚れていないように見えても、衣類の繊維には皮脂汚れや汗が残っている場合があります。
正しい方法で衣替えをしないと、繊維に残ったままになっている皮脂汚れや汗が酸化をおこし、衣類に黄ばみや臭いが付いてしまいます。
特に襟元や袖口は肌が直接触れる部分でもあるため、汚れが沈着しやすいので注意。
汗・皮脂汚れを落とすには粉末洗剤!
今ではいろいろな種類の洗濯洗剤がお店に並んでいます。液体洗剤、粉末洗剤、ジェルボール。
香りや価格で選ぶ人はいても、衣類の汚れに応じて洗剤を選んでいる人は少ないと思います。
洗濯洗剤はおもに、界面活性剤とアルカリ剤の二種類が混合されています。
液体洗剤
おもに界面活性剤でできていて、油や皮脂汚れを落とすのに適しています。
襟元や袖口の汚れなどは、クレンジングオイルをなじませて熱めのお湯で揉むと落ちやすくなります。
粉末洗剤
おもにアルカリ剤でできていて、泥汚れやほこりに適していますが、皮脂汚れにも対応できます。
がんこな汚れには粉末洗剤がおすすめです。
ジェルボール
おもに高濃度界面活性剤をジェル状にしたものが多く、蛍光漂白剤がはいっているため、液体洗剤よりもより洗い上がりがよくなります。
ジェルボールが液体洗剤より洗い上がりがよくなる理由の1つとして、柔軟剤が使用されていないことが言えると思います。
柔軟剤
柔軟剤は、洗剤の洗浄力を弱くしてしまう性質があります。
粉末洗剤・液体洗剤・ジェルボールのどれで洗濯をしても、仕上げの柔軟剤はあとから別に入れたほうがきれいに洗濯することができます。
柔軟剤入りの洗剤もありますが、香りや手触りは良くなりますが、汚れ落ちはあまりよくないですね。
用途に応じて適した洗濯をしたうえで、衣替えを行う必要があります。
衣替えの時の洗濯でダニを駆除する方法
衣替えをした衣類を着たら虫刺されが‥そんな経験はありませんか?
もしかしたら、それはダニのしわざかもしれません。
ダニは、高温多湿の環境で、人の髪の毛や皮脂、食べ物のカスなどを食べて生息しています。
アレルギーのある人がダニのいる環境で過ごすと、喘息発作を起こしたりします。
目に見えるか見えないかくらいの小さなダニですが、人に及ぼす健康被害は大きいです。
低酸素の状態でも、60度くらいの温度下でも生きていかれる特性のため、洗濯や天日干しをしてもダニを退治することはできません。
現在はダニ退治用のスプレーも販売していますが、一番確実に駆除する方法は、ずばり、「コインランドリーの高温乾燥機を使用すること」!
家庭用乾燥機の庫内温度はどんなにがんばっても、70度くらいが限界。
コインランドリーに設置されている乾燥機は80度以上の高温で庫内を熱するため、ダニを駆除することができます。
そんなに頻繁にコインランドリーを使用できないという方は、ポイントをおさえて普段から洗濯をしましょう。
- 洗濯は用途に応じた洗剤を使用すること
- 洗濯したあとは湿気を残さず細部まで乾かす
- 高温のアイロンをかける
家庭で完ぺきにダニを駆除することは難しいですが、日頃から気をつけることで、ダニの繁殖を防ぎましょう。
衣替えで出した時の衣類が臭かったら?
衣替えで出した衣類が臭う原因はいくつかあります。
天日干しをしていない
一つ目は、収納前に適した洗濯方法・きちんと天日干ししなかったことから起こる皮脂、汗、またはカビの臭い。
衣替えをするうえで重要なのが、お天気。
衣替えをする日が雨や曇りで湿気が多かったりすると、せっかくキレイに洗濯しても、湿度のせいでカビ臭くなってしまいます。
必ず晴れた日に行いましょう。
防虫剤の臭いがついた
二つ目は、防虫剤の強い香料が残ってしまった場合。
ケースの中の臭い
三つ目は、クリアケースなどに収納しておいた時の、独特のこもった臭い。
衣替えのあとに、どんな原因で臭いがついてしまっても、よく晴れた日に天日干しすることで解消できます。
臭いの原因のほとんどは雑菌・カビによるものです。
酸素系漂白剤を使用して洗濯をすることで、臭いの原因菌を退治して臭いを解消することができます。
最後に
およそ一年間収納しておくことになる衣類。
衣替えをする前には、丁寧に洗濯・天日干しをして、できるだけ通気性のよいボックスに収納することが大切。
正しい衣替えの方法を身につけて、お気に入りの衣類を長持ちさせましょう。