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小学校入学で同じ保育園の子がいない時はどうする?子供への上手な声掛けは?

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仲の良かったお友達と別れ、新しい生活を始めることは、子どもたちにとって大きなストレスになります。

保育園や幼稚園で仲良くしていたお友達が、同じ学校に入学するとは限りませんよね。

我が家の長女も、通っていた園から私たちの学区にある小学校へ入学したのは娘ひとりきりでした。

これについて、母親の私は不安に思うことがたくさんありましたが、なにより娘にとってとてもストレスになっていた様子でした。

けれど、入学してからはそんな心配も必要なかったくらいにお友達がたくさんでき、いまでは毎日楽しく通学しています。

そうなるまでに、親子でちょっとした心がけもしてきました。

今回はその体験もふまえて、参考にしていただけたら良いなと思います。

お母さんが心配なことは?

 

約3年間通っていた園とお別れして、新しい生活を始めることは、たとえお友達がたくさんくり上がる小学校へ入学したとしても、気がかりなことは多いと思います。

仲良しのお友達はできるかな・・・
授業についていかれるかな・・・
上級生の子たちとはうまくやっていかれるかな・・・
担任の先生はどんな感じだろう・・・

などなど、尽きることのない不安要素がありますよね。

同じ園から通学する小学校へ通う子がいないとなると、お母さんにとってはさらに心配になると思います。

もうお友達のグループができているんじゃないか
同じ園じゃないことが理由でいじめに発展しないか

など、娘の入学の際には、わたしもたくさん悩みました。

けれど、子どもたちはそんなお母さんの様子をしっかりと見ています。

お母さんが心配をすればするほど、子どもも同じように不安になり、ストレスを感じるようになります。

入学する小学校が何校か選べるような子どもの多い地域なら良いですが、必ずしもそうではありません。

一番不安を抱えているのは子どもなので、お母さんはできるだけどーん!と構えて、なにも心配いらないよ、という姿勢を見せてあげる必要があります。

子どもへの声かけや対処法は?

 

不安な気持ちでいっぱいの子どもには、お母さんの声かけがなによりも大切になってきます。

子どもが何に対して不安な気持ちを抱いているのかよく見極めて、ひとつひとつの心配事に丁寧に対応するようにしましょう。

お友達ができるか不安を持っている場合

お友達が誰もいない新しい環境へ飛び込むのは、子どもだけでなく大人にとっても緊張しますよね。

知っている人がいなくて、お友達ができるか不安におもっている子どもには、できるだけ前向きな言葉かけをするようにしましょう。

「園のお友達以外に、小学校でも仲良しの子ができたら、お友達100人作れるね!」

「ニコニコのお顔で元気に挨拶したら、すぐに仲良しになれるよ」

「知らない子ばかりっていうことは、新しくお友達がたくさん作れるってことだね」

「お友達の良いところをたくさん見つけてあげるといいよ」

「お母さんは、◯◯には仲良しのお友達ができるって分かるよ。だから◯◯も心配しなくて大丈夫だよ」

など、ポジティブに物事を考えるよう意識を向けさせることで、なんの根拠がなくても自分に自信を持つことができ、その考え方は大人になっても役に立ちます。

いじめられないか不安を持っている場合

今まで通っていた園と違い、小学校にはひと回り以上も体格差のある上級生がたくさんいます。

知っている顔ぶれがいないなかで、誰かからいじめられないか不安を持っている子どもには、まずお母さんがたくさんの愛情をかけて、めいっぱいスキンシップを取ってあげるようにしましょう。

子どもに、苦しいよ!と鬱陶しがられるくらいスキンシップを取ることで、特に年齢が小さいうちはそれだけで心が満たされて自分に自信を持つことができます。

「こんなに愛されている自分が、いじめられるなんて想像がつかない」と、思わせるくらいのスキンシップがとても有効です。

そしてそのときには、こんな風に声かけをしてあげましょう。

「お友達に嫌なことをされたら、イヤって言ってもいいんだよ」

「言葉でなにか言われても、そんなのは無視!でも、もし痛いことをされたら、先生やお母さんにすぐに教えてね」

「いじめられてもいい人なんていないんだよ。だから、◯◯も相手が悲しくなることはしないようにしようね」

小学校だけでなく、大人になって社会へ出ても、理不尽なことはたくさんあります。

そんなとき、どうやって自分で向き合っていけば良いのか、自分にとってそれ以上は許せないと思うラインはどこかというのを、よく話し合う機会でもあります。

あまり神経質にならないよう、親としても常に干渉せず、時には見守る姿勢も大切になります。

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勉強についていかれるか不安を持っている場合

今まで自由に過ごしていた園生活と違い、小学校では時間ごとに区切られた学習の時間があります。

勉強についていかれるか不安を持っている場合、周りの大人が「名前くらい分かるようにならないと!」や、「数字やひらがなは勉強させてから入学させないと!」など、勉強についての言葉をもらしていることが多く見られます。

そんな周囲の言葉を聞き、子どもがプレッシャーに感じていることがあります。

ある研究によると、ひらがなを書けるようになってから入学した子どもと、一切何もせずに入学した子どもでは、学習の差が開くのは最初の半年間だけだったそうです。

半年経てばどの子どももひらがなを覚え、もともと勉強していた子どもとの学力の差はなくなってきます。

低学年のうちは特に、外遊びの経験がとても重要視されています。

私立の小学校や中学校へ入学する場合はまた少し違ってきますが、そうでない場合は、周りの大人もあまり勉強に対して過敏にならないことが大切です。

「みんな最初は何も分からないんだから、ゆっくりやっていけばいいんだよ」

「分からないところがあったら、まずは自分で考えてみようね。考えてみても分からなかったら、先生に聞くといいよ」

など、学習に対する姿勢を声かけで教えてあげるようにしましょう。

絶対に言ってはいけないのが、「できないなら、頑張って勉強しなさい」という言葉。

勉強しなさいと言われる子どもは、意欲が低下してどんどん進んで学習しなくなります。

何かを覚えて帰ってきたら、「すごいね〜!もうそんなことができるの!?」と、大げさなくらい褒めてあげましょう。

学校が怖いと言って、不安を持っている場合

入学前に学校が怖いと言う子どもは、そんなに多くありませんがいると思います。

多くは上級生や先生に対しての恐れだと思いますが、そんな時はできるだけ、学校に明るいイメージを持つような声かけをするようにしましょう。

「学校に行くと休み時間があってね、学校探検してもいいし、外で遊んでもいいんだよ」

「上の学年のお兄さんお姉さんは、何かがあった時に助けてくれるから、いろいろ教えてもらうといいよ」

「先生は仲良くなると、おもしろいお話を聞かせてくれるよ」

「学校に行くと給食があるんだよ。お母さんは、小学校の給食にでてくるカレーが大好きだったんだ〜」

など、「学校って楽しそう!」と思えるような言葉かけをしていくようにしましょう。

子どもがなにかに不安を抱いているとき、洗い物や掃除をしながら対応するのではなく、ひざに乗せてぎゅっと抱きしめた状態で話を聞いてあげるようにしましょう。

そして、大丈夫だよ、と安心させてあげるようにします。

子どもは思っていることや不安なことを毎日毎日伝えてくると思いますが、しつこい!と言わずに、その都度丁寧に声かけしてあげるようにしましょう。

また、近所に小学校へ通う子がいたり、近くの公園に小学生が集まっているときなどは、一緒に輪に入れてもらったりして、入学前に近所のお友達を作っておくのもひとつの方法。

お母さんも、「今度入学するから、仲良くしてね」と一言伝えてあげるといいでしょう。

2年生になるときに気をつけたいことは?

 

せっかく一年生で仲良しのお友達ができても、クラス替えとともにまた始めからお友達作りをやり直すことになります。

規模の大きな学校になると、一学年7クラスなど当たり前ですが、そうなると毎年クラス替えのたびに知らない顔ぶれ出てきます。

もし子どもがクラス替えについて不安を持っているようなら、お母さんから先生に一言伝えておくのもいいかな、と思います。

「同じ園から来たお友達がひとりも居なくて、入学当時は子どもがナーバスになることが多くありました。

先生に何かと配慮していただいたおかげで、クラスのお友達と仲良くなることができましたが、クラス替えの話題になるとまた神経質になっている様子が見られます。

もし差し支えなければ、いま同じクラスの仲良しのお友達と同じクラスにしていただけると、進級してもスムーズに学校へ通うことができると考えています」

など、日頃の先生への感謝をこめつつ一言お願いを伝えるといいと思います。

ただ、どんなことにも親が介入するのは、子どもの自立心を養うことには繋がりません。

よほどつかみ合いのケンカになるほど合わないお友達とはクラスを離してもらう必要がありますが、それが叶わない場合もあります。

我が家の娘が通う小学校は、全学年1クラスの小規模校ですが、どんなに言い合いをしても、ケンカをしても、6年間同じクラス。

逃げ場がないとおもうこともありますが、どんな嫌なことがあっても、向き合う精神力が身につくと考えています。

そうなるためには、お母さんの言葉かけや態度がとても大切です。

お母さんが子どもを信じて「あなたは、クラス替えをしても、なにがあっても、大丈夫」と言い切ってあげれば、子どもも自分に自信を持つことができます。

最後に

わたしは娘に、「いいな〜!また新しいお友達が増えるんだね!」「勇気を出して、一緒に昼休み遊ぼう!わたしと仲良くして!って言ってみるといいよ」

など、笑顔で声かけすることで、子どもは、そこまで不安になるようなことじゃないのかな?と、安心したりもします。

小学校入学は、本来とてもおめでたい行事。

子どもが笑顔で学校に通えるよう、今日から少し言葉かけを意識してみてくださいね。